真実を知りたいー4

エスタブの欺瞞が許せないので、頑張るしかないのです。

テック・クーデターとプロ・ヒューマンAI宣言

iyahaya


 先日、朝日新聞のオピニオン&フォーラムに「これはテッククーデター」というマリエッチェ・スハーケ氏に対するインタビュー記事が掲載されていました。「国家機能担う企業 選挙も監視もなく 民主主義乗っ取り」との副題がついていました。彼女は、

かつて 国防や諜報、インフラ開発といった領域は、公共の責任を負った政治と政府の専売特許でした。しかし今は、海底ケーブルの開発・敷設から戦争での爆撃 ターゲットの決定、さらには機密情報の真偽の選別までテック 企業が担っています。有権者に選ばれたわけでもない企業が、監視や抑制もないまま、正当なプロセスを経ずに国家権力を奪取してしまっている。これはまさにクーデターです。   テック企業の独占だけではなく、それを許してきた政治指導者たちも 批判されるべきです。」、米企業家、イーロン・マスク氏は「 衛星通信サービス『スターリンク』のウクライナ 側への提供を一時 拒み、ロシアよりの『和平案』を示しました。たった一人の富豪が地政学的な決定権を持ち、国際法を無視して自らのビジョンを世界に強制できる現実が生まれています。議会の承認を得ず、自社の利益相反も解消しないまま政府効率化省を率いて米政府に入り込み、機密データへのアクセスを手にする。

保有するX(旧ツイッター) のアルゴリズムを操作して過激な思想を広める。 いずれも反民主主義的です。マスク氏に限りません。米 データ解析大手パランティアはイランなどでの軍事作戦の選定に関与しているだけでなく、コロナ禍では『誰を優先的に治療すべきか』というトリアージ まで担いました。膨大な情報と資本、独自のイデオロギーに基づき、一企業とその CEO( 最高責任者)が民主的な政府を追い越して 支配力を持つ社会が構想されているのです」・・・”

 と指摘しています。そして

民主主義を守るために、テクノロジーを民主的に統治しなければならない

 というのです。

 そのイランなどでの軍事作戦に関与し、コロナ禍でトリアージを担ったというアメリカのデータ解析大手パランティア のAIシステム「メイブン・スマート・システム(MSS)」を、防衛省・自衛隊は、部隊の「指揮統制」や意思決定を支援するシステムとして導入する方向だといいます。そして、日米共同演習での試験運用などすでに動きが出ているというのです。それは、日本のすべての情報をアメリカの企業に差し出すことに等しいと思います。そんなことがほとんど何の議論もなく進んでいることに驚きます。


 そういう意味で、20263月に、AIに関する共同声明、Pro-Human AI Declaration(プロ・ヒューマンAI宣言)のような取り組みが大事だと思います。声明の中心的なメッセージは、AIは人間に取って代わるものではなく、人間に奉仕し、人間の能力を高めるものであるべきだ」というものです。でも、現実は、企業が政府と一体となって自らの利益を追求するかたちになっていると思います。だから、政府や企業任せではなく、下記の共同声明の1~5のような内容を、国際的に法制化していくような動きが必要だと思うのです。

プロ・ヒューマンAI宣言

2026年3月

前置き —

企業がAIシステムの開発と展開を競う中、人類は道の分かれ道に直面しています。一つの道は置き換え競争です。人間は創造者、カウンセラー、介護者、仲間として置き換えられ、ほとんどの仕事や意思決定の役割で、説明責任のない機関とその機械にますます権力を集中させています。影響力のある過激派は、人類そのものを変えたり置き換えたりすることを主張しています。この代替競争は、社会の安定、国家安全保障、経済繁栄、市民の自由、プライバシー、民主的統治にリスクをもたらします。また、子ども時代や家族、信仰、コミュニティといった人間の経験も脅かします。

非常に広範な連合はこの道を拒否し、単純な信念で団結しています。人工知能は人類のためにあって、その逆ではない。信頼できる制御可能なAIツールが人間の潜在能力を損なうのではなく増幅し、人々を力づけ、人間の尊厳を高め、個人の自由を守り、家族やコミュニティを強化し、自治を維持し、かつてない健康と繁栄を創出するより良い道があります。この道は、技術力を振るう者が人間の価値観やニーズに責任を持ち、人類の繁栄を支えることを要求します。

1. 人間が主導権を握る

2. 権力の集中を避ける

3. 人間の経験の保護

4. 人間の主体性と自由

5. AI企業の責任と説明責任

The Pro-Human AI Declaration

March 2026

Preamble —

As companies race to develop and deploy AI systems, humanity faces a fork in the road. One path is a race to replace: humans replaced as creators, counselors, caregivers and companions, then in most jobs and decision-making roles, concentrating ever more power in unaccountable institutions and their machines. An influential fringe even advocates altering or replacing humanity itself. This race to replace poses risks to societal stability, national security, economic prosperity, civil liberties, privacy, and democratic governance. It also imperils the human experiences of childhood and family, faith, and community.

A remarkably broad coalition rejects this path, united by a simple conviction: artificial intelligence should serve humanity, not the reverse. There is a better path, where trustworthy and controllable AI tools amplify rather than diminish human potential, empower people, enhance human dignity, protect individual liberty, strengthen families and communities, preserve self-governance and help create unprecedented health and prosperity. This path demands that those who wield technological power be accountable to human values and needs, in support of human flourishing.

1. Keeping Humans in Charge

2. Avoiding Concentration of Power

3. Protecting the Human Experience

4. Human Agency and Liberty

5. Responsibility and Accountability for AI Companies

プロヒューマンAI宣言 https://humanstatement.org/ (AI翻訳))